【校正の現場から】数字だけなのに難しい「カレンダー校正」の話

カレンダーには、文章がほとんどありません。数字と曜日がならんでいるだけ。それなのに——いえ、だからこそ、校正の現場では「難しい仕事」のひとつなんです。今日は、カレンダー校正のお話です。

目次

ポイントを整理すると

  • 祝日・休日:祝日法の改正や振替休日・国民の休日など、年によって変わるものに注意
  • 月齢・旧暦・六曜など:新月や満月の日付、六曜(大安・仏滅など)は旧暦をもとに決まります
  • うるう年・月末日:2月29日や、30日と31日の月の切り替わりを確認
  • 表記・体裁:曜日や数字の表記ゆれ、祝日の正式名称、フォントや色まで
  • 複数資料での突き合わせ:暦のデータベースや官公庁の発表資料と、一つずつ照合します

どうしてそんなに難しいの?

文章の校正なら、意味の流れがあるので「なにかおかしい」が浮かび上がってきます。でもカレンダーは数字の羅列。頭が勝手に「正しいはず」と補完してしまって、間違いが目に入りにくいんです。そのうえ確認する項目は、祝日から月の満ち欠けまでこんなにたくさん。まさに「365日、正確さと気づきの連続」です。

そのうえ、カレンダーは間違いの影響がとても大きい。祝日が1日ずれていたら、見た人の予定までずれてしまいます。刷り直しにつながることもある、責任の重い校正です。

現場からひとこと

「数字を数えるだけでしょ?」と思われそうですが、やってみると、文章の校正とはまったく別の集中力が必要でした。終わったあとの疲れかたも、ちょっと独特です。

この仕事を知ってから、壁のカレンダーを見る目が変わりました。「この一枚も、誰かが一マスずつ確かめたんだなぁ」と思うと、少しありがたく見えてきます。

カレンダーは「当たり前を届ける仕事」。だからこそ、すべての1日を正確に、丁寧に✍️

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