気づけば、今年もあと2か月。世間がなんとなく気忙しくなってくるころです。
私の手元にあるゲラは、もう新年号。編集さんたちの打ち合わせは、すでに春の話です。出版の仕事をしていると、季節が先にやって来ます。
目次
カレンダーとゲラは、ずれている
「1月号」は、12月に発売されます。そのゲラを読むのは、さらに前の11月です。だから、紅葉の季節に、お正月の話を読むことになります。
このずれは、一年じゅう続きます。5月には7月号で夏の話を、8月には10月号で秋の話を読んでいます。編集さんたちの打ち合わせは、さらにその先です。夏のうちにお正月の話を、冬のうちに夏の話をしています。

「年末進行」とは、少しちがう
出版の世界には、「年末進行」という言葉があります。年末年始は印刷所がお休みになるので、そのぶん、しめ切りが前にずれることです。
いまの気忙しさを、そう呼びたくなります。でも、少しちがう気がしました。年末進行は、しめ切りに追われる話です。私が感じているのは、年末に向かう世間の気忙しさと、ひと足先にお正月の話を読んでいる感じが、まざったものでした。
読むときは、読者の季節で
校正をするときに気をつけているのは、読者がいつ読むのか、です。1月号が読者の手に届くのは、12月。これから新年を迎える気持ちで読まれます。
だから私も、11月の机の上で、12月になったつもりで読みます。いまの季節ではなく、読者の季節に合っているか。季節が先に来る仕事ならではの読み方だと思います。
現場からひとこと
カレンダーよりひと足先に、年を越している気分です。新しい年の話を読みながら、今年のうちに読みたい本が、まだ積んであることを思い出しました。
季節は先に来るのに、読書の時間は、なかなか来ません✍️

