校正の現場で、原稿にたびたび登場する言葉があります。そのひとつが「固定概念」。意味は伝わるのに、実は辞書の見出し語には載っていない——そんな言葉のお話です。
目次
ポイントを整理すると
- 「固定概念」は広辞苑(第七版)の見出し語にありません。誤用に近い表現です
- 辞書に載っているのは「固定観念」。広辞苑には「絶えず意識を支配し、それによって主として行動が決定されるような観念」とあります
- 「概念」は物事を理解するための枠組みのこと。「固定された考え方」と連想しやすいため、意味は通じても「固定概念」という表記が広がったと考えられます
現場からひとこと
原稿で「固定概念」に出会ったときは、そっと「固定観念」をご提案しています。意味は十分伝わる言葉でも、辞書に載っている表記を選ぶと、文章の信頼感がぐっと上がります。
正しい言葉づかいは、伝わる文章への第一歩です✍️

